固定観念 fixed thinking 2003 6 16
固定観念というと、マイナスのイメージであるが、
全く固定観念がないと、大きな成功もするが、大きな失敗もする。
そういう意味で、ある程度の固定観念を持つことは、
大きな成功もないが、大きな失敗もない。
これは、あくまでも、ある程度であり、
100%固定観念では何も進化しない。
80%の常識と、20%の非常識を持っている方がいいかもしれない。
この20%の非常識に何を入れるかは、毎日、工夫してみる必要がある。
これほど、世界が激動する時代である。
20%の非常識リストを1か月も変えないでいると、
このリストそのものが固定観念になってしまう。
忙しければ、この20%の非常識リストを週末に点検するのもよいでしょう。
しかし、非常識リストのなかで、いいものは、
80%の常識リストに追加し、、
そして、80%の常識リストの中で、
陳腐化した常識は捨てる必要がある。
こうして、80%の常識リストは、新陳代謝する。
十年という単位では、80%の常識リストは、
すべて入れ替わる可能性がある。
「今のところの20%の非常識リスト」
債券高と株高の同時進行
債券高ということは、金利が低下することであり、
金利が低下するということは、デメリットがあるが、
いろいろなメリットもある。
昨今の経済状況では、このメリットを甘受することも、やむを得ない。
しかし、何らかのきっかけで、金利が反転するリスクもあるので、
何らかの保険的なシステムを考える必要がある。
株式市場では、コールを買う時に、
リスク回避のために、場合によっては、同時にプットも買う。
こういうリスク回避のシステムの確立が債券市場にも必要でしょう。
保険のようなシステムが債券市場にも必要でしょう。
そもそも、資本主義の発達において、保険とは、土台の役割をした。
資本主義とは、計画経済と違い、何が起きるか、わからないという不確実性があるので、
資本主義が発達するには、保険というシステムが重要な役割を果たす。
財政破綻には十分気をつけながら、財政再建は、棚上げというと問題があるが、
財政再建は一時休戦する必要がある。
しばらく、金利を低下傾向に誘導しつつ、
債券高と株高を演出するというのも、
新しい幕が開くまで、しばらくの間、演じる必要があるかもしれない。
今は、古い幕が閉まり、新しい幕が開くまでは、しばしの時間がある。
芸が二流だと言われようと、やむを得ない。
幕と幕をつなぐ役者であり、たいてい、二流役者に決まっている。
新しい幕が開けば、一流役者がでてくるでしょうから、
その一流役者に財政再建をやらせればいい。
好景気下での、金利低下傾向と低インフレ率
好景気になると、金利が高くなる傾向があるが、
好景気でも、低金利ということも、よいかもしれない。
また、好景気でも、低インフレ率というのも、あり得る。
デフレ好況というと、少し語弊があるかもしれないので、
低インフレ好況という概念も考える必要がある。
これが内需拡大につながるのであれば、よいことです。